「膝に注射をしても、なかなか痛みが引かない」「リハビリを続けているのに、階段や歩き始めがつらい」「このまま同じ治療を続けていて大丈夫なのだろうか」
病院へ通い、注射やリハビリに取り組んでいるのに思うような変化を感じられないと、今後どうすればよいのか迷ってしまいますよね。
膝の注射やリハビリを続けても痛みが残る場合は、治療前後で何が変わったのかを整理し、担当医へ再相談することが大切です。痛みの強さだけでなく、腫れ、曲げ伸ばし、歩きやすさ、立ち上がりや階段など、日常生活での変化も重要な情報になります。
ただし、注射後に膝が強く腫れる、赤く熱を持つ、痛みが急激に悪化するといった場合は、発熱がなくても次の予約日を待たずに医療機関へ連絡してください。
この記事では、注射やリハビリを受けても膝の痛みが続く方に向けて、次の診察で伝えたい変化、医師や理学療法士に相談できること、医療機関での対応後に整体で見直せる身体的な負担について解説します。
注射やリハビリを続けても膝が痛いとき、まずどうすればいい?
まずは、これまで受けた治療と、その前後で痛みや生活動作がどう変わったかを振り返り、担当医に相談しましょう。痛みが残っているという結果だけで、治療がまったく効いていないとは限りません。
例えば、注射後に膝の重だるさが軽くなっても、階段を下りるときの痛みは残っている場合があります。また、リハビリによって歩ける距離が延びていても、椅子から立つ瞬間の痛みは変わらないこともあるでしょう。
膝の痛みには、関節や周囲の組織の状態、炎症、身体の動かし方など、さまざまな要素が関わります。注射の種類や目的、リハビリの内容、もともとの膝の状態によって、期待される変化や経過も異なります。
そのため、痛みが残っている理由を自己判断で決めたり、薬や通院を中止したりせず、実際の変化を医療機関と共有することが大切です。
注射後に一度楽になって、また痛みが戻った場合
注射後に一時的に楽になったのであれば、その変化も担当医へ伝える大切な情報です。
「注射した当日は楽だった」「数日間は歩きやすかった」「その後、階段を下りるときに再び痛み始めた」など、いつ、どのような変化があったかを振り返ってみてください。
ヒアルロン酸注射やステロイド注射などでは目的や作用が異なり、効果の出方にも個人差があります。注射の種類が分からなければ、診察時に確認して構いません。
「一時的には軽くなったけれど、今は以前と同じように痛い」という経過と、「注射前からまったく変わらなかった」という経過は、分けて伝えるとよいでしょう。
リハビリを続けても変化が乏しい場合
リハビリを続けている場合は、運動中だけでなく、終わった後や翌日の膝の状態も担当理学療法士や医師へ伝えましょう。
例えば、リハビリ中は問題なく動けても、帰宅後に膝が重くなったり、翌朝に痛みが強くなったりすることがあります。反対に、痛みの強さは変わらなくても、以前より長く歩ける、椅子から立ちやすくなったという変化が見られる場合もあります。
日本整形外科学会の「変形性膝関節症診療ガイドライン2023」では、運動療法が重要な治療の一つとして位置づけられています。ただし、全員に同じ運動内容や負荷が適しているわけではありません。
痛みや腫れが増える場合は、無理に負荷を強めず、現在の運動内容や回数を担当者と相談してください。詳しい医学的な根拠については、Minds「変形性膝関節症診療ガイドライン2023」を参考にできます。
次の診察を待たずに相談したい膝の変化は?
注射後に強い赤み・熱感・腫れが現れた場合や、痛みが急に悪化した場合は、次の診察を待たずに医療機関へ相談してください。発熱や強い全身のだるさを伴う場合は、特に注意が必要です。
注射した部分に一時的な痛みや違和感が出ることはありますが、強い痛みや腫れが増していく場合は、通常の注射後の反応だと自己判断しないことが大切です。関節内への注射後には、まれに感染など、速やかな医学的評価が必要な問題が起こることがあります。
| 現在の膝の状態 | 相談・受診の目安 |
|---|---|
| 注射やリハビリを受けても痛みが続き、生活に支障がある | 症状と治療経過を整理して、担当医に再相談する |
| 注射後に一時的に楽になったが、再び痛くなった | 軽減していた期間と、再び痛み始めた状況を伝える |
| リハビリ中・運動後・翌日に痛みや腫れが増える | 無理に負荷を強めず、担当理学療法士や医師へ相談する |
| 注射後に強い赤み・熱感・腫れ・急激な痛みの悪化がある | 発熱の有無にかかわらず、処置を受けた医療機関へ速やかに連絡する。連絡が取れない場合は救急医療への相談も検討する |
| 外傷後に強く痛む、体重をかけられない、急に膝が動かなくなった、明らかな変形がある | 速やかに医療機関で診察を受ける |
特に、赤く熱を持つ膝が強く腫れている場合は、感染性の関節炎などとの区別が必要になることがあります。整体やマッサージ、自己流のストレッチで様子を見ようとせず、医療機関で診てもらってください。
また、医師から安静や運動制限などの指示が出ている場合は、その内容を優先してください。注射後の注意点や薬の変更、運動を再開する時期なども、担当医に相談しましょう。
次の診察で伝えたい情報は? 注射・リハビリ前後の変化を整理
診察では「どのような治療を受けたか」「痛みや腫れがどう変わったか」「今、どの動作で困っているか」を具体的に伝えましょう。すべてを細かく記録する必要はありません。特に困っていることを中心に、簡単なメモを用意するだけでも役立ちます。
注射の種類・時期・回数と、痛みの変化
注射を受けた日と、分かる範囲で注射の種類や回数を振り返ります。病院から渡された説明書や診療記録などが手元にあれば、参考になります。
- いつ注射を受けたか
- どの膝に、どのような注射を受けたか
- 注射前と比べて痛みが軽くなったか
- 軽くなった場合、その状態がどのくらい続いたか
- その後、痛みや腫れが再び強くなったか
- 注射後に新しく現れた症状や気になる体調の変化があるか
日付を正確に覚えていなくても、「先月の初め頃」「注射の翌日」「数日後から」など、思い出せる範囲で構いません。大切なのは、治療と症状の変化がどのような順序で起こったかを伝えることです。
リハビリの内容と、当日・翌日の反応
リハビリについては、どのような運動を、どのくらいの期間・頻度で行っているかを整理します。運動の名前が分からなければ、動作を説明するだけでも構いません。
- リハビリを始めた時期と通院頻度
- 病院や自宅で行っている主な運動
- 運動中に痛むのか、終わってから痛むのか
- 運動した日の夜や翌朝に、痛みや腫れが変わるか
- 以前より動きやすくなったこと、反対につらくなったこと
例えば、「運動している最中は平気でも、帰宅後に膝が重くなる」という場合は、その時間差も伝えましょう。運動への反応を具体的に共有することで、現在の負荷が適切かどうかを担当者と話し合いやすくなります。
立ち上がり・階段・歩行など日常生活での変化
痛みの強さだけでなく、以前と比べて日常生活がどう変わったのかも大切です。
「痛みはまだあるけれど買い物に行けるようになった」「椅子から立つときの痛みは変わらない」「階段を下りるのが以前より怖くなった」など、実際の生活に沿って振り返ってみましょう。

| 生活動作 | 振り返りたいこと |
|---|---|
| 椅子からの立ち上がり | 立つ瞬間や最初の一歩で痛むか。以前より楽になったか |
| 階段 | 上りと下りのどちらがつらいか。手すりが必要になったか |
| 歩行・買い物 | 歩ける距離や時間、途中で休む回数が変わったか |
| 膝の曲げ伸ばし | 以前より曲げやすいか。伸ばしにくさが出ていないか |
| 家事・仕事 | 立っている時間や動作によって、痛みや疲れ方が変わるか |
| 安静時・夜間 | 休んでいるときや夜間にも痛みがあるか |
変形性膝関節症などでは、痛みだけでなく、歩行や立ち上がり、階段などの身体機能も重要な評価対象になります。「痛いか、痛くないか」の二択ではなく、以前と比べて何ができるようになったか、何が変わらないかを分けてみてください。
診察に持参する経過メモのまとめ方
次の診察でうまく説明できるか不安な方は、以下の項目をスマートフォンのメモや紙に書いておくと便利です。すべてを埋める必要はありません。
| 記録する項目 | 自分の状態を書いておく内容 |
|---|---|
| 痛む膝・症状の始まり | 右・左・両方/いつ頃から |
| 医師からの説明 | 診断名や検査結果、注意されたこと |
| 注射・薬 | 受けた日、種類、回数、服薬内容(分かる範囲) |
| リハビリ | 始めた時期、頻度、主な運動内容 |
| 痛み・腫れ | 治療前、一時的に楽になったとき、現在の違い |
| 困っている動作 | 立ち上がり、階段、歩行、家事、仕事など |
| 運動後の反応 | 運動中・当日夜・翌日の変化 |
| 新しい症状・気になること | 急な悪化、体調の変化、薬の副作用が疑われる症状など |
特に痛みの経過については、「治療を受ける前」「一時的に楽になったとき」「現在」の3つに分けると伝えやすくなります。
例えば、「治療前は階段を下りると痛かった。注射後の数日間は少し楽になったが、現在はまた同じ動作で痛む」といった書き方です。痛みの強さだけでなく、できる動作や歩ける距離などを加えると、変化がより具体的になります。
最後に、「今、一番困っていること」と「次の診察で聞きたいこと」を一つずつ書き添えておくと、短い診察時間でも相談の目的を伝えやすくなります。
医師や理学療法士には何を質問すればいい?
現在の膝の状態と治療への反応をどう考えるか、今後の方針や日常生活で注意することは何かを、担当医や理学療法士へ具体的に質問しましょう。疑問をそのままにせず、今後の治療について納得できる説明を受けることが大切です。
担当医に相談したいこと
注射やリハビリを受けても膝が痛む場合は、次のようなことを相談できます。
- 「現在の膝の状態について、以前の診察時と変わっている点はありますか?」
- 「注射後に一時的に楽になりましたが、再び痛くなった経過はどのように考えればよいでしょうか?」
- 「リハビリを続けても痛みが残っています。現在の治療への反応をどう判断しますか?」
- 「今の治療方針を続けるうえで、どのような変化を見ていけばよいですか?」
- 「仕事や家事、散歩では、どのような動作や負荷に注意すればよいですか?」
- 「どのような症状が現れたら、次の予約より早く受診した方がよいですか?」

必要な検査や注射の再実施、薬の変更、手術を含む治療方針は、診断や経過を踏まえて医師が判断する内容です。自分から希望を伝えることはできますが、「この注射が効かなかったから次は必ず別の注射が必要」というように決めつける必要はありません。
担当理学療法士に相談したいこと
リハビリについては、実際に運動を指導している理学療法士へ、具体的な反応を伝えながら相談するとよいでしょう。
- 「この運動の後、夕方になると痛みが強くなります。負荷や回数は今のままでよいでしょうか?」
- 「運動した翌朝に膝が腫れることがあります。内容を調整した方がよいですか?」
- 「痛みは残っていますが、以前より歩けるようになりました。この変化をどう考えればよいでしょうか?」
- 「自宅ではどの運動を優先し、どのような変化があったら相談すればよいですか?」
痛みがあるからすべての運動をやめる、反対に痛みを我慢して頑張り続ける、という二択ではありません。現在の状態や運動後の反応を担当者に伝え、安全に続けられる内容や負荷を一緒に考えていくことが大切です。
医療機関での対応後、日常生活の膝への負担はどう考える?
医療機関で必要な診察や対応を受けた後は、膝そのものの状態に加え、立ち方や歩き方、股関節や足部の動きなど、日常生活で膝へかかる身体的な負担にも目を向けます。
膝が痛いと、無意識に痛い側への体重を減らしたり、反対側の脚へ頼るようになったりすることがあります。階段では手すりを強く握り、歩くときには歩幅が小さくなる方もいるでしょう。
こうした身体の使い方は、痛みから膝を守ろうとする自然な反応でもあります。そのため、左右差があることや、かばっていること自体を悪いと決めつける必要はありません。
一方で、かばう動作が続くと、膝周囲だけでなく、股関節や足関節、足部、腰、反対側の脚などにも負担が集中する場合があります。また、もともとの関節の動きにくさや筋肉の働き方が、立ち上がりや歩行のしづらさに関わっていることも考えられます。
例えば、立ち上がるときに股関節を十分に使えず、膝へ負担が集中している場合や、歩行中に足関節の動きが小さく、膝周囲の筋肉に余分な力が入り続けている場合などです。ただし、こうした負担が実際にどの程度関わっているかは、お身体の状態や動作を見ながら考える必要があります。
注射やリハビリを受けても痛みが残る原因が、姿勢や身体の使い方にあると決まったわけではありません。炎症や関節の状態など、医学的に判断すべき問題と、整体で調整を検討できる身体的な負担は分けて考えることが必要です。
膝の病気や検査、注射・運動療法などの一般的な治療について詳しく知りたい方は、膝関節痛の詳説ガイドも参考にしてください。
墨東メディカル整体院では、どのように膝の負担を見直す?
墨東メディカル整体院では、これまでの治療経過と医師からの注意点を踏まえ、現在の膝の状態や身体の動きを実際に見ながら、必要な整体や運動を組み立てていきます。注射やリハビリの代わりに医学的な治療を行うのではなく、日常生活での身体的な負担を見直すことが当院の役割です。
お話を伺い、膝と身体全体の動きを見る
まずは、いつから膝が痛いのか、どのような診察や治療を受けてきたのか、今の生活で何に困っているのかを丁寧に伺います。
医療機関で説明された診断名や検査結果、注射や薬、リハビリの内容、運動上の注意点も大切な情報です。現在も医療機関へ通院している場合は、その方針を尊重しながら進めます。
そのうえで、実際にお身体を見させてもらいます。当院では、痛みがある膝と、現在一番困っている動作を優先します。必要に応じて、次のような部分にも目を向けていきます。
- 膝の曲げ伸ばしや、動かしたときのつらさ
- 膝周囲や太もも、ふくらはぎの筋肉・軟部組織の状態
- 股関節、足関節、足部の動き
- 立ったときの左右への体重のかけ方
- 椅子からの立ち上がりや歩行など、普段困っている動作
- 膝をかばうことで、ほかの部位へ負担が集中していないか
膝に痛みがある方へ、無理に深く曲げたり、痛みを我慢して動いてもらったりすることはしません。現在の症状や医師からの指示に合わせ、安全に行える範囲でお身体を見ていきます。
施術方針を相談し、必要な整体や運動を行う
お話と実際の身体の状態を合わせて、どの部分に負担が集まっていると考えられるか、どこから整えていくかを患者様と一緒に整理します。
例えば、膝周囲や太ももの筋肉が過度に緊張している場合は、その部分のこわばりを和らげる施術を検討します。股関節や足関節の動きにくさが、立ち上がりや歩行時の負担に関わっていると考えられる場合は、関連する部位にも必要な施術を行います。
また、筋肉をゆるめるだけでなく、身体を支える力や動作の協調が必要な場合には、状態に合わせた運動や身体の使い方も提案します。歩くときの体重移動や、立ち上がりで膝に負担が集中しにくい身体の使い方なども、必要に応じて一緒に考えます。
ただし、硬い場所をすべてほぐす、筋力が弱そうな部分をすべて鍛える、という一律の考え方ではありません。痛みの出方、身体の動き、医療上の制限、患者様の目標を踏まえ、必要な方法を選んでいきます。
施術後に同じ動きで変化を見て、次へつなげる
施術を行った後は、施術前につらかった動作を、安全な範囲で再び行っていただきます。
椅子から立ち上がるときの感覚、歩き始めのつらさ、膝の曲げ伸ばしのしやすさなどを、できるだけ同じ条件で比べます。実際に変化が見られた場合は、どのような身体的な負担が関わっていたと考えられるかを振り返る材料にします。
反対に、変化が乏しい場合は、最初の考えにこだわらず、ほかの身体的な要素も含めて施術方針を見直します。必要な医学的な再評価がまだ行われていない場合や、症状が悪化している場合は、医療機関での相談を優先します。

施術直後に動きやすくなったとしても、それだけで膝の病気そのものが改善したとは判断できません。次回来院時には、その後の日常生活でどうだったかも伺い、施術や運動の内容を考えていきます。
当院の膝関節痛に対する考え方や、実際の施術について詳しく知りたい方は、膝関節痛の整体・相談ページをご覧ください。
まとめ|治療後の変化を整理し、次の診察と身体の負担の見直しへ
膝の注射やリハビリを続けても痛みが残るときは、これまでの治療が無意味だったと決めつけるのではなく、治療前後の変化を整理し、担当医と今後の方針を相談することが大切です。
次の診察では、注射の時期や種類、リハビリの内容、痛みや腫れの変化に加え、立ち上がり・階段・歩行など日常生活での困りごとを伝えてみてください。痛みが軽くなった期間や、運動後・翌日の反応も大切な情報です。
一方で、注射後の強い腫れや熱感、急激な悪化などがある場合は、発熱がなくても整体やセルフケアを優先せず、速やかに医療機関へ相談してください。
医療機関で必要な対応を受けた後も、膝をかばった歩き方や、股関節・足関節・足部の動き、筋肉の緊張など、日常生活で見直せる身体的な負担が残っている場合があります。
墨田区の墨東メディカル整体院では、これまでの治療経過を大切にしながら、今困っていることを伺い、実際にお身体を見て、必要な整体や運動を患者様と相談しながら進めています。
医療機関での治療を続けながら、身体の使い方や日常生活の負担についても見直したい方は、現在の膝の状態や医師からの注意点をお知らせください。一緒に、今のお身体に合った進め方を考えていきましょう。
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