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ヘルニアと言われた慢性腰痛|MRI画像と今の症状を分けて考える|両国・錦糸町の整体

腰椎椎間板ヘルニアのMRI画像所見と現在の腰痛や脚症状を分けて考えるイメージ

病院で「腰椎椎間板ヘルニアがあります」と説明を受けると、「この腰痛もしびれも、全部ヘルニアが原因なのだろう」と考えてしまうかもしれません。

結論から言うと、MRIでヘルニアが確認されていても、それだけで現在の腰痛や脚の症状すべての原因とは決められません。

一方で、画像所見を軽く考えてよいわけでもありません。ヘルニアの位置と脚の痛み・しびれの範囲、感覚や筋力の変化などが一致していれば、ヘルニアが現在の症状に関与していると考える重要な材料になります。

大切なのは、「MRIに何が写っているか」と「今、身体に何が起きているか」をいったん分けて確認し、最後に両者を照らし合わせることです。この記事では、病院でヘルニアと説明された方が、現在の腰痛や脚症状をどのように考えればよいのかを整理します。

病院で「腰椎椎間板ヘルニア」と言われたら、画像と今の症状を分けて考える

腰椎椎間板ヘルニアと診断された場合、まずその診断やMRI所見は大切な医療情報として扱います。そのうえで、現在の症状が画像所見とどの程度一致しているのかを考えます。

たとえば、以前MRIでヘルニアを指摘されていても、現在は腰だけが重く、脚のしびれや筋力低下がない方もいます。反対に、腰痛はそれほど強くなくても、お尻から脚へ神経に沿うような痛みやしびれが続いている方もいます。

同じ「ヘルニア」という診断名でも、現在困っている症状は一人ひとり違います。

そのため、「ヘルニアがあるかどうか」だけではなく、「今どこに、どんな症状があり、何をすると変化するのか」まで確認する必要があります。

腰椎椎間板ヘルニアとは?まず画像で何が確認されているのか

腰椎は、腰の部分にある5つの椎骨で構成されています。その骨と骨の間でクッションの役割をしているのが椎間板です。

腰椎椎間板ヘルニアでは、椎間板の一部が後方などへ突出します。その突出した組織が神経根へ影響すると、腰痛だけでなく、お尻から脚へ広がる痛みやしびれ、感覚の低下、筋力低下などが起こります。

腰椎の椎間板が突出し神経根の近くに位置する腰椎椎間板ヘルニアの構造図
椎間板と神経根の位置関係

MRIは、椎間板の突出や神経周囲の状態を確認するための重要な検査です。しかし、MRIが示しているのは身体の構造に関する情報です。画像そのものが「今どの動作で痛むのか」「どの程度生活に支障があるのか」まで教えてくれるわけではありません。

腰椎椎間板ヘルニアの病態、検査、医療機関で行われる対応について詳しく知りたい方は、腰部椎間板ヘルニアの詳しい解説ページをご覧ください。

MRIでヘルニアが見つかれば、それが今の腰痛の原因?

MRIでヘルニアが見つかったという事実だけでは、現在の腰痛や脚症状すべての原因とは決められません。

この点は、「画像は信用できない」という話ではありません。画像所見と症状は別の情報なので、両方を照らし合わせて考える必要があるという意味です。

画像所見と症状が一致している場合

MRIで確認されたヘルニアの位置と、脚へ広がる痛み・しびれの範囲、感覚変化、筋力低下などの神経学的な所見が一致している場合は、ヘルニアが症状に関与していると考える材料がそろいます。

ここでは画像だけを見るのではなく、「画像で確認された場所」と「実際に症状が出ている場所・機能の変化」が対応しているかが重要です。

画像所見があっても症状がない人もいる

MRIを使った研究では、腰痛や脚症状がない人にも椎間板の変性、膨隆、突出などが確認されています。また、こうした画像上の変化は年齢とともに増える傾向があります。

つまり、画像に変化が写っていることと、その変化が現在の痛みを起こしていることは同じ意味ではありません。

ただし、ここから「ヘルニアは痛みと関係ない」と結論づけることもできません。腰痛がある人では、一部の椎間板所見が無症状の人より多く確認されることも報告されています。

画像だけでなく症状・神経所見・身体診察を合わせて考える

実際の医療では、MRIだけで判断するのではなく、症状の経過、痛みやしびれの範囲、感覚、筋力、反射、身体診察などを合わせて確認します。

医療機関で行われる下肢伸展挙上テスト(SLR)なども、その情報の一つです。こうした検査も一つだけでヘルニアを決めるものではなく、複数の情報を組み合わせて判断します。

腰椎椎間板ヘルニアのMRI画像所見と痛みやしびれ、筋力など現在の身体所見を合わせて考える図
画像所見と現在の症状・身体所見

「画像を見る」ことと「身体を見る」ことは、どちらか一方を選ぶ話ではありません。両方を合わせて考えることが重要です。

ヘルニアが現在の症状に関係しているか考えるとき、何を確認する?

ヘルニアと現在の症状の関係を考えるときは、腰の痛みの強さだけを見ません。特に重要なのは、脚にどのような神経症状が出ているかです。

脚へ広がる痛み・しびれの場所

腰椎から出る神経は、それぞれ脚の異なる範囲と関係しています。そのため、お尻、太もも、すね、ふくらはぎ、足先など、どこへ症状が広がっているのかは大切な情報です。

ただし、痛みやしびれの範囲だけで自分の神経根を特定することはできません。症状の分布は個人差もあるため、ほかの所見と合わせて考えます。

感覚や筋力など神経学的な変化

単なる腰の張りや重さと、神経の機能に変化が出ている状態は同じではありません。

  • 脚や足の感覚が鈍い
  • 以前より脚に力が入りにくい
  • つま先立ちやかかと立ちがしにくい
  • 歩いていると脚が頼りなく感じる

こうした変化がある場合は、痛みの強さだけでなく神経の状態を確認することが重要です。

動作や咳・くしゃみなどで症状がどう変わるか

座る、立つ、前かがみになる、歩くなどの動作で脚症状がどう変化するかも確認します。咳やくしゃみ、いきむ動作などで脚へ痛みが響くことも、神経根症状を考えるときの参考情報になります。

逆に、MRIでヘルニアを指摘されていても、現在の症状が腰の局所的な重さだけで、神経症状との整合性が乏しい場合には、ヘルニア以外の身体的要素も分けて確認する必要があります。

お尻から脚へ広がる痛みやしびれそのものについて詳しく知りたい方は、坐骨神経痛の詳しい解説ページも参考にしてください。

慢性腰痛が続いていても「ヘルニアだけ」を見ない理由

ヘルニアがあることと、現在の身体に別の負担が加わっていることは両立します。

特に症状が長く続いている場合は、ヘルニアという画像所見だけではなく、痛みを避ける身体の使い方、関節の動かしにくさ、長時間の同じ姿勢など、現在調整できる身体的負担も確認する価値があります。

痛みをかばったことで変わった身体の使い方

腰や脚が痛い状態が続けば、身体は自然に痛みを避ける動きを選びます。

片側へ体重をかける、腰を曲げないように立ち上がる、歩幅を小さくする、身体をひねらないように動くなどのかばい方が続くと、もともとの症状とは別に筋肉や関節へ負担が集中することがあります。

この二次的な負担はMRIだけでは分かりません。実際の姿勢や動作を見て初めて確認できる情報です。

股関節・骨盤・胸郭と腰の動き

歩行や身体をひねる動作では、腰だけが単独で動いているわけではありません。股関節、骨盤、腰部、胸郭がそれぞれ動きながら、一つの動作を作っています。

たとえば歩行では、骨盤と胸郭が協調しながら回旋します。股関節や骨盤の動きが小さければ、腰部が動きを補うこともあります。

ここで確認する目的は、「骨盤や姿勢がヘルニアを作った原因だ」と決めることではありません。今の生活の中で、腰へ余分な負担を集めている動きがないかを確認するためです。

長時間座位・立ち上がり・歩行など日常生活の負担

同じヘルニアでも、症状が出る場面は人によって違います。長く座るとつらい人もいれば、立ち上がり、前屈、歩行、仕事中の反復動作で症状が強くなる人もいます。

だからこそ、「ヘルニアだからこの動作が悪い」と一律に決めるのではなく、その人自身の症状が何をすると増え、何をすると減るのかを確認することが重要です。

慢性腰痛で腰部だけでなく胸郭・骨盤・股関節の動きや歩行時の連動を確認する図
腰・股関節・骨盤・胸郭の動き

ヘルニアに限らず慢性的な腰痛全体について知りたい方は、慢性腰痛のページもご覧ください。

腰椎椎間板ヘルニアの経過について知っておきたいこと

腰椎椎間板ヘルニアと診断されても、すべての人がすぐに手術になるわけではありません。

膀胱直腸障害や著しい進行性の筋力低下など、緊急性の高い神経症状がなければ、一般には薬物療法やリハビリテーションなどの保存的な対応から始め、症状の経過を確認します。

また、突出した椎間板組織が時間の経過とともに縮小・吸収されることも確認されています。特に脱出した椎間板組織では、画像上の縮小がみられる例は珍しくありません。

ただし、「自然に縮小することがある」ことと「病院へ行かなくてよい」ことは別です。神経症状の程度や経過によっては手術を含む医療的対応が必要になります。

画像がどう変化するかだけではなく、痛み・しびれ・筋力・日常生活が実際にどう変化しているかを見ることが重要です。

こんな症状がある場合は整体より医療機関を優先

次の症状がある場合は、整体を受ける前に医療機関での確認を優先してください。

排尿排便異常や進行する筋力低下など腰痛や脚症状で医療機関を優先するサイン
医療機関を優先するサイン
  • 尿が出にくい、尿や便が漏れるなど排尿・排便の異常がある
  • 会陰部や肛門周囲の感覚が鈍い
  • 脚の筋力低下が短期間で進んでいる
  • 両脚に強いしびれや脱力が急に出た
  • 大きな外傷のあとから強い腰痛が続いている
  • 発熱など全身症状を伴って腰痛が強くなっている

特に排尿・排便の異常、会陰部の感覚異常、進行する筋力低下は、神経への強い影響を確認する必要がある症状です。

「少し様子を見よう」と整体で経過を追う場面ではありません。まず整形外科などの医療機関へ相談してください。

墨東メディカル整体院では、画像所見とは別に何を確認する?

墨東メディカル整体院では、医療機関で受けた診断やMRI所見を変更して考えるのではありません。

医療機関で確認されている情報を土台にして、現在の身体に調整できる負担が残っていないかを確認します。

現在どの動作で症状が出るか・出ないか

まず確認するのは、症状そのものです。

  • 腰痛と脚症状のどちらが強いのか
  • どこからどこまで痛みやしびれがあるのか
  • 座ると悪化するのか
  • 前屈・後屈で変化するのか
  • 歩くとどうなるのか
  • 一日の中で症状がどう変わるのか

「どこが痛いか」だけではなく、「どんな条件で変わるのか」を確認することで、現在の身体へかかっている負担を整理しやすくなります。

腰・股関節・骨盤・胸郭の動き

前屈や後屈だけでなく、身体をひねる動作、股関節の動き、骨盤と胸郭の動きも確認します。

腰を動かしたときだけを見るのではなく、その動作を身体全体でどのように作っているかを見るためです。

座る・立つ・歩くときの身体の使い方

施術台の上だけで身体を確認しても、日常生活で何が起きているかは十分に分かりません。

椅子からの立ち上がり、歩行、前かがみ、方向転換など、実際に困っている動作を確認します。仕事で長時間座る方なら座り方や姿勢を、立ち仕事なら荷重のかけ方も確認します。

痛みをかばうことで増えた身体的負担

痛みを避けるために別の場所へ負担が移っていないかも確認します。

こうして、医療機関で確認されている「ヘルニア」という情報と、整体で確認できる「現在の身体的負担」を混ぜずに整理します。

ヘルニアがある方への整体では何を目指す?

整体で扱う対象は、MRIに写っている椎間板の突出そのものではありません。

現在の筋肉や軟部組織の緊張、関節の動かしにくさ、身体の使い方、痛みをかばうことで増えた負担、仕事や生活で繰り返される負荷を整理し、身体を動かしやすい状態へ近づけることを目指します。

見立てと改善計画を立てる

問診、動作、関節の動き、触診、本人の感覚、生活背景などを合わせて、現在どこへ負担が集中しているのかを見立てます。

そのうえで、今の症状を軽くするために何を優先するのか、どの動きを整えるのか、生活の中で何を見直すのかを整理して改善計画を立てます。

必要な部位へ施術し、同じ動作で再評価する

施術では、見立てに応じて腰だけでなく、股関節、骨盤周囲、胸郭など必要な部位を選びます。

  • 過剰に緊張している筋肉や軟部組織をゆるめる
  • 動きにくい関節や組織の動きやすさを整える
  • 必要に応じて身体の使い方を調整する
  • 生活や仕事で繰り返される負荷を見直す

そして施術をしただけで終わらせず、最初に症状が出ていた立ち上がり、前屈、歩行などをもう一度行い、変化を確認します。

腰椎椎間板ヘルニアがある方の身体を確認し、見立て・施術・再評価を行う整体の流れ
確認・見立て・施術・再評価

施術後に動きが変われば、その見立ては次の改善計画を考える材料になります。変化が乏しければ、同じ考え方を続けるのではなく見立てを修正します。

腰部椎間板ヘルニアに対する当院の確認方法や施術の考え方を詳しく知りたい方は、腰部椎間板ヘルニアの整体相談ページをご覧ください。

まとめ|画像所見と今の身体を分けて考える

病院で腰椎椎間板ヘルニアと言われたとき、MRI画像は大切な医療情報です。ただし、画像にヘルニアが写っているという事実だけで、現在感じている腰痛や脚症状のすべてを説明できるとは限りません。

  • 画像所見は画像所見として尊重する
  • 現在の痛み・しびれ・筋力・感覚を別に確認する
  • 症状の場所や身体所見と画像が一致しているかを見る
  • 医療優先症状があれば整体より受診を優先する
  • 整体では現在調整できる筋肉・関節・動作・生活負荷を確認する

このように分けて考えると、「MRIにヘルニアがあるから何をしても変わらない」と決めつける必要も、「画像は関係ない」と否定する必要もありません。

医療で確認するものは医療で確認する。そのうえで、現在の身体に残っている調整可能な負担は別に確認する。
これが、ヘルニアと言われた慢性腰痛を考えるうえで大切な整理です。

参考情報
公益社団法人 日本整形外科学会「腰椎椎間板ヘルニア」
公益社団法人 日本整形外科学会「腰痛」
Brinjikji W, et al. Systematic Literature Review of Imaging Features of Spinal Degeneration in Asymptomatic Populations. AJNR. 2015.
Brinjikji W, et al. MRI Findings of Disc Degeneration are More Prevalent in Adults with Low Back Pain than in Asymptomatic Controls. AJNR. 2015.
Zou T, et al. Incidence of Spontaneous Resorption of Lumbar Disc Herniation: A Meta-analysis. 2024.

執筆・監修:墨東メディカル整体院 院長 印牧 幹郎(柔道整復師)
医学情報最終確認:2026年8月15日

病院でヘルニアと言われ、今の身体の状態も整理したい方へ

病院で腰椎椎間板ヘルニアと説明を受けている方でも、「今の腰痛や脚症状がどの動作と関係しているのか」「痛みをかばったことで別の場所へ負担が増えていないか」を整理したい場合はご相談ください。

MRIなどの画像所見を大切な情報として確認しながら、腰・股関節・骨盤・胸郭の動きや日常生活での身体の使い方を確認し、現在の身体に合わせた見立てと改善計画を立てます。

排尿・排便の異常、会陰部の感覚異常、進行する筋力低下、急激に悪化する神経症状がある場合は、整体の予約より先に医療機関へご相談ください。

完全予約制/9:00~21:00/通常最終受付20:00・初診19:00
施術中は電話に出られない場合があるため、LINEからのご相談が便利です。

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