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膝関節痛とは?膝の構造・痛む場所・変形性膝関節症・代表疾患を詳しく解説

膝関節の構造や代表疾患を詳しく解説する膝関節痛ページ

膝の痛みは、「軟骨が減った」「半月板が悪い」「筋力が弱い」と一つの理由だけで説明できるとは限りません。膝には骨・関節軟骨・半月板・靱帯・滑膜・腱・筋肉・滑液包など多くの組織があり、痛む場所や動作によって確認する内容が変わります。

このページでは、膝関節の基本構造、痛む場所と動作、変形性膝関節症、半月板・靱帯・膝蓋大腿関節周辺・腱や滑液包などの代表的な状態、医療機関で行われる検査、整体との役割の違い、自宅で行いやすいセルフケアまで詳しく解説します。

先にお伝えしたいこと:このページは病気を自己診断するためのものではありません。大きな外傷、体重をかけられないほどの痛み、急な強い腫れ、赤み・熱感・発熱、膝がロックして動かない、急速な悪化などがある場合は、整体より医療機関での確認を優先してください。

膝関節はどのような構造になっていますか?

大腿骨・脛骨・膝蓋骨・半月板・靱帯など膝関節の基本構造

膝は主に、大腿骨・脛骨・膝蓋骨の3つの骨で構成されています。一般に「膝関節」と呼ばれる部分には、大腿骨と脛骨の間で体重を受ける大腿脛骨関節と、膝蓋骨と大腿骨の間で膝の曲げ伸ばしを助ける膝蓋大腿関節があります。

関節軟骨

骨の関節面を覆う滑らかな組織です。関節面の摩擦を減らし、力を分散する役割があります。変形性膝関節症では関節軟骨だけでなく、軟骨下骨、半月板、靱帯、滑膜など関節全体に変化が起こります。

半月板

大腿骨と脛骨の間にある線維軟骨で、内側半月板と外側半月板があります。荷重を分散し、膝関節の安定性や滑らかな動きを助けます。外傷だけでなく、加齢に伴う変性を背景に損傷がみられる場合もあります。

靱帯

前十字靱帯・後十字靱帯・内側側副靱帯・外側側副靱帯などが、膝が必要以上に前後・左右へ動くことを防ぎ、関節の安定に関わります。スポーツや転倒などで大きな力が加わると損傷することがあります。

滑膜・関節液

関節の内側には滑膜があり、関節液をつくります。関節内に炎症が起こると、腫れや関節液の増加、いわゆる「膝に水がたまる」状態につながることがあります。

筋肉・腱・滑液包

大腿四頭筋、ハムストリングス、腓腹筋などの筋肉は、腱を介して膝の運動や安定に関わります。また、腱や骨の間には摩擦を減らす滑液包があり、繰り返しの負荷などで炎症を起こすことがあります。

膝の「どこが痛むか」で確認する内容は変わります

膝の内側・外側・前側・後ろ側の痛みと関連する組織

膝の内側が痛い

内側大腿脛骨関節、内側半月板、内側側副靱帯、鵞足周辺などを確認します。変形性膝関節症では内側に変化がみられるタイプが多い一方、内側が痛いというだけで変形性膝関節症と判断することはできません。

膝の外側が痛い

外側大腿脛骨関節、外側半月板、外側側副靱帯、腸脛靱帯周辺、腓骨頭周辺などを確認します。ランニングを繰り返す方では腸脛靱帯周辺に負担が生じる場合もあります。

膝の前側・お皿の周りが痛い

膝蓋骨と大腿骨でつくられる膝蓋大腿関節、膝蓋腱、大腿四頭筋腱、膝蓋骨周囲などを確認します。階段や椅子からの立ち上がりなど、膝を曲げた状態から体重を支える動作で痛みを感じることがあります。

膝の後ろが痛い・張る

膝窩部の筋肉・腱、関節包、滑液包などを確認します。変形性膝関節症などに伴ってBaker嚢胞(膝窩嚢胞)がみられる場合もあります。急な腫れやふくらはぎの強い腫脹などを伴う場合は、自己判断せず医療機関へ相談してください。

どの動作で痛むかも大切な手がかりです

歩き始め・階段・立ち上がり・しゃがみ・長時間歩行で膝が痛む場面

歩き始め・立ち上がりで痛い

変形性膝関節症では、初期に歩き始めや立ち上がりなど動作開始時の痛みがみられることがあります。ただし、筋肉・腱・関節周囲の負担でも似た症状は起こるため、痛む場所や腫れ、可動域などを合わせて確認します。

階段で痛い

階段では平地歩行より膝を深く曲げ、身体を持ち上げたり下ろしたりする必要があります。変形性膝関節症だけでなく、膝蓋骨周囲・膝蓋大腿関節などに症状が出る場合もあります。

しゃがむ・正座で痛い

深く膝を曲げると、膝関節の曲げる範囲と、関節内・膝蓋骨周辺の組織への負荷が大きくなります。可動域制限や腫れがある場合、深く曲げる動作が難しくなることがあります。

長く歩くと痛い・重くなる

短距離では問題なくても、歩行量が増えると症状が出る方がいます。膝そのものだけでなく、股関節や足関節の動き、筋持久力、歩幅、左右への荷重の偏りなども確認材料になります。

引っかかる・ロックする

急に強い痛みや引っかかりとともに可動域が制限される場合、半月板損傷や関節内遊離体などが関係することがあります。膝がロックしたまま動かない場合は整体で無理に動かさず、整形外科で確認してください。

膝から音がする

曲げ伸ばしの音だけで病気の有無や重症度を判断することはできません。痛み、腫れ、引っかかり、可動域制限などを伴うかどうかが重要です。

膝の痛みで代表的に確認される疾患・状態

変形性膝関節症・半月板損傷・靱帯損傷など代表的な膝疾患

変形性膝関節症

関節軟骨だけではなく、軟骨下骨、半月板、靱帯、滑膜などを含む膝関節全体に変化が起こる疾患です。歩き始め、立ち上がり、階段、しゃがみなどで痛みが出たり、腫れ、こわばり、曲げ伸ばしの制限がみられたりします。

半月板損傷

スポーツなどで膝をひねって損傷する場合と、年齢とともに半月板の変性が進み、比較的小さな負荷をきっかけに症状が出る場合があります。関節裂隙周辺の痛み、腫れ、引っかかり、ロッキングなどがみられることがあります。診断には受傷状況や身体所見に加え、MRIなどが用いられます。

膝靱帯損傷

前十字靱帯、後十字靱帯、内側・外側側副靱帯などの損傷です。スポーツや転倒などの外傷をきっかけに起こり、腫れ、痛み、不安定感などが出る場合があります。外傷後は「歩けるから大丈夫」と自己判断せず、必要に応じて整形外科で靱帯や半月板の状態を確認します。

膝蓋大腿関節周辺の障害

膝蓋骨と大腿骨の間にある膝蓋大腿関節やその周辺で症状が出る状態です。膝の前側・お皿周辺に痛みを感じ、階段、立ち上がり、しゃがみなどで症状が出ることがあります。変形性膝関節症の一部として膝蓋大腿関節に変化がみられる場合もあります。

腱・滑液包など膝周囲の障害

膝蓋腱障害、鵞足炎、腸脛靱帯炎など、膝関節の周囲組織に負担が生じて痛む場合があります。スポーツだけでなく、歩行量や階段、仕事での反復動作など負荷が増えた時に症状が出ることもあります。

急性関節炎

急に膝が強く腫れ、熱を持って痛む場合には、偽痛風、痛風、化膿性膝関節炎などを考える必要があります。特に発熱を伴う強い腫れ・熱感がある場合は、速やかな医療機関受診が必要です。

変形性膝関節症は「軟骨だけの病気」ではありません

変形性膝関節症・半月板損傷・靱帯損傷など代表的な膝疾患

「軟骨がすり減る病気」と説明されることが多い変形性膝関節症ですが、現在は関節軟骨だけでなく、軟骨下骨、半月板、靱帯、関節包、滑膜、関節周囲筋などを含めた関節全体の疾患として考えられています。

原疾患が明確でない一次性と、骨折、感染、骨壊死、脱臼などの病気や外傷を背景に生じる二次性に分けられます。一次性では、年齢、遺伝的素因などの全身的要因に、膝への機械的な負荷が重なって進行すると考えられています。

初期にみられやすい症状

  • 歩き始めや立ち上がりで痛む
  • 膝がこわばる、重い感じがする
  • しゃがむなど荷重を伴う動作で痛む

進行するとみられることがある症状

  • 階段や平地歩行で痛む
  • 膝が腫れる、関節液がたまる
  • 膝が伸びにくい、曲がりにくい
  • O脚など脚の形の変化が目立つ
  • 安静時痛や夜間痛が加わる
  • 歩行が不安定になる

症状の進み方には個人差があります。変形性膝関節症と診断されても、現在どの症状が生活を制限しているのかを確認し、医療機関では画像や身体所見を含めて総合的に評価します。

変形性膝関節症では、どのような対応が行われますか?

変形性膝関節症で行われる運動・装具・薬・注射・手術などの対応

変形性膝関節症への対応は、症状、画像所見、年齢、活動量、持病、生活上の困りごとなどに応じて選ばれます。医療機関では、次のような保存的な方法から検討されることがあります。

  • 病気や生活上の注意点についての説明・患者教育
  • 筋力、関節可動域、歩行などに対する運動療法・リハビリテーション
  • 必要な場合の体重管理
  • 物理療法
  • 足底板、膝装具、杖などの装具・歩行補助具
  • 鎮痛薬や外用薬などの薬物療法
  • ヒアルロン酸やステロイドなどの関節内注射

日本整形外科学会の診療ガイドラインでは、運動療法は痛み、身体機能、日常生活機能の改善に有用として推奨されています。一方で、どの運動をどの程度行うかは、痛みや腫れ、可動域、筋力、体力などによって調整する必要があります。

保存的な対応を続けても生活上の支障が大きい場合などには、病状に応じて膝周囲骨切り術、人工膝関節置換術などの手術が検討されます。手術が必要かどうかは整体で判断するものではなく、整形外科で画像所見、症状、生活状況などを踏まえて相談します。

医療機関ではどのような検査をしますか?

膝痛で行われる診察・レントゲン・MRI・超音波・関節液検査

問診・身体診察

いつから、どのようなきっかけで、どこが痛むのかを確認します。圧痛、腫れ、熱感、関節可動域、脚の形、関節の安定性、歩き方なども診察の重要な情報です。

レントゲン検査

関節裂隙の狭小化、骨棘、軟骨下骨の硬化、骨の形、下肢のアライメントなどを確認します。変形性膝関節症では立った状態で撮影し、荷重時の関節裂隙や脚の配列を評価することがあります。

MRI検査

半月板、靱帯、関節軟骨、軟骨下骨など、レントゲンだけでは分かりにくい組織を詳しく確認するために用いられます。半月板損傷や靱帯損傷などが疑われる時にも重要な検査です。

超音波検査

関節周囲の軟部組織や滑膜炎などの状態を確認するために利用されることがあります。動かしながら確認できることも特徴です。

関節液検査など

急に膝が腫れた場合などには、関節液を採取し、結晶や感染の有無などを調べることがあります。痛風、偽痛風、化膿性関節炎などの区別に必要となる場合があります。

このような症状では医療機関を優先してください

外傷や急な腫れ、発熱、ロックなど膝痛で医療機関を優先する症状
  • 転倒、事故、スポーツなど大きな外傷の直後から強く痛む
  • 脚へ体重をかけられない、数歩も歩けない
  • 膝や脚に明らかな変形がある
  • 短時間で膝が大きく腫れた
  • 赤み・熱感が強く、発熱や強い倦怠感を伴う
  • 膝がロックし、曲げ伸ばしできない
  • 痛みや腫れが急速に強くなっている
  • 強い安静時痛・夜間痛が続く
  • 関節内注射後などに、急な腫れ・熱感・発熱が出た
  • 下肢のしびれや筋力低下が急に進んでいる

特に、発熱を伴って膝が赤く腫れ、熱を持って強く痛む場合は、化膿性膝関節炎など緊急性のある状態を除外する必要があります。速やかに医療機関へ相談してください。

医療機関と整体では、確認する役割が異なります

膝痛に対する医療機関の診断と整体の身体評価の役割分担
医療機関墨東メディカル整体院
主な役割疾患・外傷の診断、医学的な状態の確認施術を組み立てるための身体的な負担の評価
確認する内容診察、レントゲン、MRI、超音波、必要に応じた関節液検査など問診、視診、触診、圧痛、可動域、膝周囲の組織、荷重、歩行、階段、立ち上がり、生活背景など
対応薬、注射、リハビリテーション、装具、必要に応じて手術など徒手施術、運動、動作指導、生活上の負荷調整

医療機関で診断された変形性膝関節症、半月板損傷などを、整体で別の病名に置き換えることはありません。画像所見や医師の説明を重要な情報として扱い、そのうえで筋肉・関節の動き、下肢の連動、生活動作など調整できる身体的要素が残っているかを確認します。

膝の周辺が痛くても、膝関節だけが関係しているとは限りません

膝関節・股関節・腰椎・神経から膝周辺へ症状が出る可能性を示した図

股関節から関連する痛み

股関節の状態によっては、大腿部から膝周辺へ痛みを感じることがあります。また股関節が動きにくいと、立ち上がりや歩行で膝が動きを補う場合があります。

腰椎・神経から関連する症状

腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経に関連する状態などでは、膝周辺を含む脚に痛みやしびれを感じることがあります。しびれ、感覚低下、筋力低下を伴う場合は、膝関節の問題だけと決めつけないことが大切です。

腓骨神経など末梢神経の問題

膝外側の腓骨頭周辺を通る腓骨神経が圧迫されると、下腿外側から足背にしびれや感覚低下が出たり、足首や足指を上げにくくなったりすることがあります。こうした神経症状は医療機関での評価が必要です。

股関節痛について詳しく見る / 腰部脊柱管狭窄症について詳しく見る / 坐骨神経痛について詳しく見る

膝の負担を考える時は、股関節から足部までの連動も確認します

頭部・胸郭肩甲帯・骨盤と股関節・膝・足部の連動を示す三層重心連動構造

立つ・歩く・階段・立ち上がりでは、股関節、大腿部、膝、下腿、足関節、足部が連動して身体を支えます。股関節や足関節の動きが不足すると膝がその分を補う場合があり、逆に膝が痛ければ腰や反対脚へ負担を逃がす場合もあります。

当院ではさらに、頭部・胸郭肩甲帯・骨盤の三領域が背骨を介して姿勢と動作を補正するという「三層重心連動構造」を、身体の情報を整理するための臨床上の評価モデルとして使用します。歩行では視線、腕振り、体幹回旋、骨盤と股関節から下肢への荷重などを必要に応じて確認します。

三層重心連動構造は、膝痛の原因を証明する医学的診断理論ではありません。「骨盤が歪んでいるから膝が痛い」「足首が硬いから必ず膝が痛い」と単一原因に決めつけず、現在の膝と患者様が困っている動作を優先しながら、必要な範囲で身体全体の連動を確認します。

当院では診断名とは別に、施術へ必要な身体の状態を確認します

膝の状態・股関節・足関節・歩行・生活動作を整体で確認する流れ
  • 現在もっとも困っている膝の痛み・動作
  • 痛む場所、発症の経過、外傷歴
  • 腫れ、熱感、圧痛、患者様本人が感じる左右差
  • 膝の曲げ伸ばしと可動域
  • 膝周囲、大腿部、下腿部の筋肉や軟部組織
  • 股関節、骨盤、足関節、足部の動き
  • 立位での左右の荷重
  • 歩行、階段、立ち上がり、しゃがみなど生活に近い動作
  • 痛みを避けるために生じているかばい動作
  • 仕事、家事、運動、歩行量、靴など生活上の負荷

硬い場所をすべてゆるめたり、弱そうな筋肉をすべて鍛えたりするのではありません。問診、触診、動作、患者様の感覚を合わせ、現在の症状へ影響していると判断した要素から優先します。

すでに医療機関で検査を受けている場合は、診断名、レントゲンやMRIの内容、医師から説明された注意点、注射・薬・リハビリテーションなどの経過も確認します。

膝痛のセルフケアは「強くやる」より、状態に合わせることが大切です

膝の曲げ伸ばし・大腿四頭筋運動・立ち上がりを行うセルフケア

1.痛みを強めない範囲で膝を曲げ伸ばしする

  1. 仰向けまたは椅子に座り、力を抜きます。
  2. 痛みが強く出ない範囲で、膝をゆっくり曲げ伸ばしします。
  3. 無理に深く曲げたり、反動をつけて伸ばしたりしません。
  4. 5〜10回程度から始め、翌日に痛みが増える場合は量を減らします。

2.大腿四頭筋を軽く働かせる

  1. 仰向けまたは長座で、膝の下へ丸めたタオルを置きます。
  2. 膝の裏でタオルを軽く押すように太ももの前へ力を入れます。
  3. 3〜5秒程度保ち、力を抜きます。
  4. 5〜10回程度を目安に、痛みや腫れが増えない範囲で行います。

3.状態が安定していれば、日常動作に近い運動へ進む

痛みや腫れが強くなく、立ち上がりが安全にできる場合は、高めの椅子からゆっくり立つ・座る練習などへ進みます。膝だけで踏ん張らず、股関節も使いながら行います。回数を増やすより、膝の痛みが強くならないフォームと量を優先します。

歩行量は「ゼロか我慢して歩くか」の二択にしない

慢性的な膝痛では、必要以上に動かなくなると筋力や体力が低下することがあります。一方で、痛みを我慢して急に歩数を増やせば負担が強くなる場合があります。現在歩ける時間や翌日の反応を見ながら、休憩を入れる、距離を分けるなどして調整します。

セルフケアを中止して確認した方がよい目安:運動中や運動後に痛みが明らかに強くなる、膝が急に腫れる・熱を持つ、ロックする、脚へ体重をかけにくくなる、しびれや筋力低下が出る場合は中止し、必要に応じて医療機関へ相談してください。

よくある質問

軟骨が減っていると言われたら、もう運動しない方がよいですか?

変形性膝関節症では、運動療法は痛みや身体機能、日常生活機能の改善に有用とされています。ただし、強い腫れや痛みがある時期と、慢性的に安定している時期では適切な運動量が異なります。現在の状態に合わせて内容と負荷を調整してください。

膝に水がたまるのはなぜですか?

関節内の炎症などによって関節液が増えると、膝が腫れて「水がたまった」と説明されることがあります。変形性膝関節症でもみられますが、急に強く腫れ、熱感や発熱を伴う場合は別の関節炎との区別が必要です。

膝から音が鳴るだけでも受診した方がよいですか?

音だけで病気の有無は判断できません。痛み、腫れ、引っかかり、膝が動かなくなるロッキング、曲げ伸ばしの制限などを伴う場合は整形外科での確認を検討してください。

変形性膝関節症と半月板損傷は同時に起こりますか?

変形性膝関節症では半月板にも変性や損傷がみられることがあります。年齢とともに半月板損傷の頻度も高くなるため、症状を一つの組織だけで説明せず、必要に応じてMRIなども用いて評価されます。

O脚だから膝が痛いのでしょうか?

脚の配列は膝への荷重に関係しますが、見た目のO脚だけで痛みの原因を決めることはできません。骨の形、関節の状態、筋力、歩行、股関節・足部の動きなどを合わせて考える必要があります。整体で骨の変形そのものを元へ戻すと説明することはありません。

手術を勧められました。整体で手術を避けられますか?

手術の必要性は病状や画像所見、生活上の支障などを踏まえて整形外科で判断します。整体で「手術を避けられる」と保証することはできません。手術を検討中の場合は、主治医の説明を確認しながら、整体で対応可能な筋肉・関節・動作上の負担があるかを整理します。

膝の状態を理解したうえで、今できることを整理しましょう

膝の痛みには、変形性膝関節症、半月板や靱帯、膝蓋大腿関節周辺、腱・滑液包、急性関節炎などさまざまな状態があります。まず必要なのは、診断が必要な状態を医療機関で確認し、そのうえで現在の症状や生活上の困りごとに合わせて対応を選ぶことです。

医療機関で診断を受けた後も、歩行、階段、立ち上がりなどで困りごとが残っている場合には、膝周囲の筋肉・軟部組織、股関節、足関節、荷重や身体の使い方など、整体の範囲で確認できる要素があります。