腰痛の原因と症状
腰痛は、
日本人の約80％が経験すると言われるほど、
身近な悩みです。
腰痛の原因は様々ですが、
主なものとしては以下の3つが挙げられます。
筋肉の緊張や疲労
・長時間同じ姿勢を続ける
・繰り返し同じ動きをする
・重い荷物を持ち上げる
などの原因で、
腰や背中、お尻まわりの筋肉が緊張・疲労し、
痛みやしびれを引き起こす原因になることがあります。
疲労した筋肉は本来のパフォーマンスが発揮できず、
弱化するためにより体が支えられなくなり
症状が悪化します。
この際に、
弱化した場所、負担の大きい個所を庇い
姿勢や動きの歪みにつながります。
骨や関節の歪み
骨盤や背骨が歪むと、
腰や背中の筋肉や神経に負担がかかり、
痛みやしびれを引き起こす原因になります。
背骨が歪むと、
猫背や反り腰、側弯などの姿勢の悪化につながり、
そのせいで筋肉や関節が固まってしまい、
腰痛を引き起こすこともあります。
具体的には、
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの
原因になることがあります。
また、巻き肩や膝・股関節の柔軟性の低下
によるバランスのズレも、
腰痛の原因の一つになります。
関節の歪みは運動軸の歪みにつながり、
肩こりや頭痛、変形性股関節症、変形性膝関節症
などの症状も誘発することがあります。
内臓の疾患
腎臓や膀胱などの内臓に疾患があると、
腰や背中の痛みを引き起こす原因になることがあります。
腰痛の症状は、
痛みだけでなく、しびれや冷え、
歩行のしづらさなど、多岐にわたります。
内臓疾患からくる腰痛は
発見が遅れることもあり
慢性的な炎症のせいで鈍痛が続くなどの場合は、
一度病院で検査してみるのも必要です。
整体の種類と効果
整体とは、手や指による施術で、筋肉や骨格などのゆがみを整えることで、痛みやしびれを改善する方法です。整体には、大きく分けて以下の4つの種類があります。
骨盤矯正
骨盤の歪みを整えることで、腰や背中の痛みを改善します。
骨盤は背骨を支える、いわば土台の部分で
土台が傾いていたりねじれていたりすると
上半身の姿勢も崩れます。
骨盤は
・インフレア
・アウトフレア
・前傾
・後傾
・上方変位
・下方変位
さらにこれが複合し
様々なパターンがあります。
このずれを正すことで
身体の軸を本来の位置に戻し
神経伝達の阻害が減り腰痛の改善につながります。
筋肉ほぐし
凝り固まった筋肉をほぐすことで、
痛みやしびれを軽減します。
筋肉が固まると、
筋肉本来の出力が出ず、
疲れやすくなります。
また、
支えきれない分を他の筋肉に頼ることで、
他の筋肉にも負担がかかり、
腰痛を引き起こす可能性があります。
さらに、
筋肉は血液を送り出すポンプの役割
も果たしています。
筋肉が固いと血流が悪くなり、
代謝や消化
ホルモンバランス
睡眠の質
にも影響が出ます。
筋肉をほぐして柔軟性や血流を正常に整えることで、
腰痛の改善が期待できます。
ストレッチ
筋肉の柔軟性を高めることで、
腰痛の予防や改善に役立ちます。
ストレッチは一人でもできますが、
力を抜いた状態で人にやってもらう
パートナーストレッチは
自分では伸ばしずらい筋肉にも作用でき効果的です。
また正しいやり方を覚えないと
自己流ではうまく効果が出ない人も多いので
やり方をしっかり覚えることも大切です。
鍼灸
筋肉や経穴に鍼を刺すことで、血行を促進し、痛みを和らげます。
また針に電極を付けて通電させることで
筋肉にダイレクトに刺激を入れることもできます。
整体を受ける際の注意点と選び方のコツ
整体を受ける際には、以下の点に注意しましょう。
信頼できる整体院を選ぶ
資格を保有している、もしくは身体に関する学校を卒業している
施術者が在籍している整体院を選ぶようにしましょう。
解剖学、運動学、生理学など体の仕組みを理解している
施術者のほうが安心して施術を受けられます。
中には１か月研修をしただけなどという場合もあります。
比較的低価格帯のところや求人の条件に未経験歓迎とあるところは
気を付けましょう。
整体院のホームページや口コミを参考にする
整体院のホームページや口コミを参考にして、
自分に合った整体院を選びましょう。
評価内容もそうですが
返信の対応がしっかりしているかで
人柄がわかります。
口コミに返信がなかったり
ケンカごしのような返信のある場所は
控えたほうが無難かもしれません。
何が得意な整体院かホームページで確認する。
整体にはいろいろな整体があります。
・美容主体
・症状改善主体
・○○専門
・産後骨盤矯正主体
・鍼灸主体
・リラクゼーション主体
・ヘッドスパ主体
美容主体のところに
腰痛改善に行っても思うような結果になりません。
予約をする前に
何を主体にやっている整体なのかを確認しましょう。
腰痛の予防法
腰痛を予防するためには、以下のことに気をつけましょう。
正しい姿勢を心がける
長時間同じ姿勢を続けたり、
重い荷物を持ち上げたりするときは、
こまめに姿勢を正しましょう。
頭から背骨を通って骨盤で
まっすぐに体重を支えられるように
心がけましょう。
適度な運動をする
適度な運動をすることで、
筋肉を鍛え、腰痛の予防に役立ちます。
特に腹筋が緩み腹圧が下がると
上半身が猫背になりやすくなるので
腰痛の原因になります。
また、下半身の筋肉は大きいので
鍛えると血液を大量に送り出して
血流改善に効果的です。
十分な睡眠をとる
睡眠には、身体を修復する作用があります。
睡眠不足になると
筋肉や内臓の回復が滞り
腰痛の原因となることがあります。
睡眠時間、質ともに良い睡眠をとることが大切です。
冷えを防ぐ
冷えは、筋肉の緊張や血行不良を引き起こし、
腰痛の原因となります。
筋肉は冷えると体温を逃がさないようにするために
血管を細くし血流が悪くなります。
血流の悪さは疲労回復を妨げる効果もあるので
冷やさないようにしましょう。
ストレッチをする
ストレッチをすることで、
筋肉の柔軟性を高め、腰痛の予防に役立ちます。
特に下半身の筋肉や脇の筋肉を伸ばすことで改善が見込めます。
まとめ
腰痛は、整体によって効果的に改善することができます。
整体を受ける際には、
専門家や経験豊富な信頼できる整体院を選び、
自分の目的に合った特色の整体を選びましょう。
また、
腰痛の予防のためにも、
正しい姿勢を心がけ、
適度な運動をするなどの
生活習慣を心がけることが大切です。
