「お尻から太もも、ふくらはぎまでズーンと重い」「足に電気が走るように痛い」「しびれで長く歩けない」 ──このような症状があると、多くの方が“坐骨神経痛かも”と不安になります。
そして多くの方が次に思うのが、「原因はヘルニアですよね?」という疑問です。 もちろん腰椎椎間板ヘルニアが原因になることはありますが、実は坐骨神経痛は「症状名」で、 原因はヘルニア以外にも複数あります。
ここがとても大事で、原因を一つに決めつけると、セルフケアの方向性がズレて悪化してしまうことがあります。 逆に、原因を「タイプ分け」できると、やるべきことの順番が見えてきます。
墨東メディカル整体院(墨田区の本所吾妻橋・菊川の間)では、坐骨神経痛のご相談を受ける際、 「どこが痛いか」だけでなく、いつ・何をすると増えるか(増悪パターン)を丁寧に整理します。 その理由は、坐骨神経痛の原因が違えば、回復の組み立て方が変わるからです。
この記事でわかること
- 坐骨神経痛=ヘルニア、とは限らない理由
- ヘルニア以外の原因(狭窄症・すべり症・梨状筋・股関節など)の分類
- 増悪パターンから「どのタイプに近いか」を見立てるコツ
- 急性期→回復期→再発予防のセルフケア(やること/避けたいこと)
- 受診を優先したい危険サイン
- 整体でできること(安全ラインを守った進め方)
目次
5. 改善の考え方:痛みの「原因」と「悪化ループ」を分けて考える
6. セルフチェック/セルフケア(急性期→回復期→再発予防)
1. 坐骨神経痛の「正体」:まず知っておくべき前提
坐骨神経は、腰から骨盤を通り、お尻・太もも・ふくらはぎへ伸びる人体で最大級の神経です。 その経路のどこかで刺激が起きると、「お尻〜脚」に痛みやしびれが出ます。 つまり坐骨神経痛とは、“坐骨神経の経路に沿って出る症状の総称”です。
1-1. 坐骨神経痛は病名ではなく「症状名」
ここが一番の落とし穴です。坐骨神経痛は「診断名」ではなく、あくまで症状名。 原因は、椎間板(ヘルニア)、骨の変形(骨棘)、脊柱管の狭さ(狭窄)、背骨のズレ(すべり症)、 お尻の筋肉(梨状筋など)、股関節・骨盤周り…と幅があります。
だから「坐骨神経痛=ヘルニア」と決めて、強いストレッチや反動のある運動を続けると、 本当の原因が狭窄や炎症優位だった場合、かえって悪化することがあります。
1-2. 受診を急いだ方がいい危険サイン
坐骨神経痛が疑われても、多くは保存的に経過を見ることがあります。 ただし、次のサインがある場合は、整体より医療機関での評価を優先してください。
危険サイン(受診を優先)
・尿が出にくい、尿もれ、便失禁など排尿・排便の異常
・股のあたり(サドル領域)のしびれ
・足の筋力低下が進む(つま先が上がらない/踵で歩けない/転びやすい)
・安静でも激痛が続き急速に悪化、発熱など全身症状を伴う
※不安が強い場合も、まずは医療機関での相談が安心です。
2. よくある悩みの具体化:なぜ生活が崩れるのか
坐骨神経痛がつらいのは、痛みやしびれそのものに加えて、生活が“設計できなくなる”からです。 例えば、次のような場面で困る方が多いです。
- 通勤の電車で座ると悪化して、立っている方が楽
- 歩き出しは平気なのに、途中から脚がしびれて休みたくなる
- 夜中に痛みで目が覚め、睡眠不足で回復が追いつかない
- 靴下を履く・車の乗り降り・前かがみ動作が怖い
- 痛い側をかばって反対側の腰や膝までつらくなる
こうした困りごとは、「坐骨神経がどこで刺激されているか」だけでなく、 体が守りに入って固まり、血流が落ち、動きが減ってさらに回復が遅れる…という 悪化ループが重なることで強くなります。
3. 原因の全体像:ヘルニア以外にもある「5つの系統」
坐骨神経痛の原因を、患者さんが理解しやすいように「系統」で整理します。 まず結論から言うと、原因は大きく次の5系統です。
- 神経根が刺激される(圧迫・炎症):ヘルニア、骨棘、狭窄など
- 背骨の配列・安定性の問題:すべり症など
- お尻の筋肉で神経が刺激される:梨状筋など
- 股関節・骨盤周りが原因で似た症状が出る
- 例外(内臓・血管・感染など):頻度は高くないがゼロではない
3-1. 神経根が刺激される(ヘルニア・骨棘・狭窄)
もっとも代表的なのが、腰の神経の根元(神経根)が刺激されるタイプです。 椎間板の変形(ヘルニア)や、骨の出っ張り(骨棘)、脊柱管の狭さ(脊柱管狭窄症)などで、 神経根が圧迫されたり、周囲が炎症を起こしたりして症状が出ます。
このタイプは「腰が原因」に見えますが、実際は“腰だけ”の問題ではなく、 体の使い方(座り方・反り方・荷物動作)で神経への刺激が増減します。
3-2. 背骨の配列(すべり症など)で神経に負担がかかる
背骨の骨が前後にズレる(すべり症)など、配列や安定性に負担があると、 神経の通り道が狭くなったり、動くたびに神経が刺激されやすくなります。
その結果、「反ると悪化」「長く立つと悪化」「腰の奥が刺さるように痛い」など、 関節由来の腰痛と脚症状がセットで出ることがあります。
3-3. お尻の筋肉で神経が刺激される(梨状筋など)
坐骨神経は骨盤から出て、お尻の深いところを通ります。 その周辺の筋肉(代表例として梨状筋)が過緊張になると、 “神経の通り道がきつくなる”ような状態になり、お尻〜太ももに痛みが出やすくなります。
特徴は、腰の痛みよりも「お尻の一点がつらい」「座面で圧がかかると増悪」「長時間座位で悪化」など。 ただし、ここも自己判断で強くほぐしすぎると炎症が増えることがあるため注意が必要です。
3-4. 股関節・骨盤周りが原因で「似た痛み」が出る
坐骨神経痛と思っていても、実は股関節の可動域低下や骨盤周りの負担が原因で、 お尻〜太ももに“似た痛み”が出るケースがあります。
例として「靴下を履く動作がつらい」「あぐらが片側だけできない」「脚の付け根が詰まる」などが強い場合、 股関節要素を丁寧にみる価値があります。
3-5. 例外(内臓・血管・感染など)もゼロではない
多くは筋骨格系・神経系の範囲で説明できますが、例外もあります。 強い全身症状、発熱、安静でも悪化、夜間痛が顕著など、いつもと違うサインがある場合は 「坐骨神経痛っぽい」で片づけず、医療機関での相談が安全です。
4. タイプ分け:増悪パターンで見分ける「4分類」
ここからが実用編です。原因の“系統”が分かっても、現実には複数が混ざります。 そこで、日常で分かりやすい「増悪パターン」で4分類します。 自分がどれに近いかが分かると、セルフケアの失敗が減ります。
4-1. 座ると悪化:椎間板・神経根ストレス型
座位で骨盤が後ろに倒れ、背中が丸くなると、腰の椎間板に負担が集中しやすくなります。 その結果、神経根への刺激が増え、脚の痛みやしびれが出やすいタイプです。
典型は「座って数分〜数十分で悪化」「立つと少し楽」「車・電車がつらい」。 このタイプは、強い前屈ストレッチや反動運動が合わないことがあります。
4-2. 歩くと悪化:狭窄・循環ストレス型
歩いていると脚がしびれて休みたくなる、休むと回復してまた歩ける──このパターンは、 狭窄要素(神経の通り道の狭さ)や循環ストレスが関わることがあります。
いきなり「歩いて鍛える」をやるより、まずは姿勢や歩幅、休み方、体幹の使い方など、 刺激が跳ねない設計が大切です。
4-3. 立位で悪化/反ると悪化:関節・配列ストレス型
長く立つと腰がつらい、反ると脚に響く、背中を反らしてストレッチすると悪化する── こうしたタイプは、関節要素や配列(すべり等)を含むストレスが強い場合があります。
「とにかく反って伸ばす」より、股関節・胸郭を使って腰の反り依存を減らし、 神経への刺激量を下げるのが現実的です。
4-4. お尻が主に痛い:筋肉トンネル型(梨状筋など)
腰よりも、お尻の奥に痛みの中心がある。座るとお尻が痛く、立つと少し楽。 触るとお尻の奥が強く張っている。──この場合、筋肉トンネル型を疑います。
注意点は、「強くほぐせば正義」ではないこと。 痛いところを強く押すほど炎症が増えることもあるため、 まずは負担を増やしている動作(座り姿勢・片脚荷重・冷え・長時間同姿勢)を減らすのが先です。
5. 改善の考え方:痛みの「原因」と「悪化ループ」を分けて考える
坐骨神経痛は、原因が複数あるうえに、悪化ループで増幅します。 ここを整理すると、やるべきことがスッキリします。
考え方のコツ
原因:神経根/狭窄/配列/筋肉トンネル/股関節…など
悪化ループ:痛み→防御で固まる→血流低下→睡眠低下→回復不足→さらに痛み
原因にアプローチするのは大事ですが、悪化ループが強いと、良い施術やセルフケアでも結果が出にくくなります。 当院では、この“悪化ループ”をほどくことを非常に重視します。 なお、墨田区の両国・錦糸町エリアからもご来院があるテーマで、地域としては 「墨田区の両国・錦糸町・本所吾妻橋・菊川エリア」で同様の悩みが多い印象です。
6. セルフチェック/セルフケア(急性期→回復期→再発予防)
6-1. 3分セルフチェック:いまは炎症優位?硬さ優位?
坐骨神経痛は、「良い日・悪い日」が出やすい症状です。 それは、炎症が主役の日と、筋肉の硬さが主役の日が混ざるから。 いまどちらが強いかで、セルフケアの正解が変わります。
炎症優位の目安
□ じっとしていてもズキズキ □ 夜〜朝がつらい □ 咳やくしゃみで響く □ 痛みが急に跳ね上がる
硬さ優位の目安
□ 動き始めが固い □ ほぐすと楽 □ 夕方に張る □ 軽く歩くと少し軽い
炎症優位なら「鎮める」最優先。硬さ優位なら「安全に動かして戻す」へ。 ここを逆にすると、頑張るほど悪化しやすいので注意してください。
6-2. 急性期:鎮める(やること/避けたいこと)
急性期は“火がついている状態”です。まずは鎮火が最短ルート。 いきなり強いストレッチ、反動のある前屈、長距離歩行で追い込む…は避けましょう。 目標は「痛みを増やさず、回復が進む環境を作ること」です。
急性期にやって良いこと(目安)
・痛みが増えない姿勢を探す(横向きで膝を軽く曲げる等)
・同じ姿勢を続けない(座り続け・立ち続けを短く区切る)
・歩けるなら短い距離を分割して(痛みが跳ねない範囲)
・温めて楽なら温める(悪化するなら中止)
急性期に避けたいこと(目安)
・痛みを我慢して強いストレッチ(翌日に悪化するなら過剰刺激)
・反動をつけた前屈・ひねり
・重い物を持つ、前かがみで長時間作業
・「一発で治す」目的の強刺激施術
6-3. 回復期:動きで戻す(腰に集中させない)
痛みのピークが落ち着いたら、次は回復期です。 ここで重要なのは、腰だけをどうにかしようとしないこと。 腰に集中している負担を、股関節・胸郭(肋骨)・背中へ分散させるのがコツです。
回復期のセルフケア(目安:痛み0〜3/10)
① 股関節の前をゆるめる:片膝立ちで骨盤を立て、前もも付け根をじわっと。腰を反らしすぎない。
② お尻の緊張を“抜ける方向”へ:座位でお尻外側を軽く圧し、呼吸で力を抜く。痛みを超えない。
③ 胸郭を動かす:椅子で胸だけ左右に向ける。腰をねじらず“胸だけ”を意識。
④ 立ち上がりの再学習:背中を丸めて勢いで立たず、足裏で床を踏み股関節から立つ。
※翌日に痛み・しびれが増える場合は、強さ・回数を下げるか一旦中止して調整してください。
6-4. 再発予防:座り方・歩き方・荷物動作の3点
坐骨神経痛は、原因が複数なぶん“再発の引き金”も日常に潜みます。 難しい運動を増やす前に、腰とお尻に負担が集中する動作を減らすだけで再発しにくくなります。
- 座り方:骨盤が倒れた猫背座りを減らす(深く座り、足裏を床へ。背中は立てすぎない)
- 歩き方:歩幅を小さくし過ぎず、股関節から脚を出す(腰だけで進まない)
- 荷物動作:体に近づけて持つ/ねじりながら持ち上げない(足を動かして方向転換)
7. 墨東メディカル整体院でできること(安全ラインを守った進め方)
当院では、坐骨神経痛に対して「強く揉む」「無理に矯正して押し広げる」といった発想は取りません。 神経症状は刺激に敏感で、順番を間違えるとぶり返しやすいからです。 代わりに、神経に余裕が生まれる条件を整え、回復力が働きやすい方向へ導きます。
7-1. 初回で行う整理:原因の「当たり」をつける
初回は、痛い場所の確認だけでなく、 「座ると悪化?歩くと悪化?反ると悪化?お尻が中心?」という増悪パターンを丁寧に整理し、 どの分類が主役か(混在しているか)を見立てます。
そのうえで、いま必要なのが「鎮める」なのか、「動いて戻す」なのか、「受診優先」なのかを明確にし、 セルフケアの失敗が起きにくい計画を作ります。
7-2. 「負荷>回復」視点:なぜ坐骨神経痛が長引くのか
坐骨神経痛が長引く背景には、原因そのものに加えて、 仕事・通勤・睡眠不足・ストレス・冷え・運動不足(またはやり過ぎ)などで 「負荷が回復を上回る」状態が続いていることが多いです。
そこで当院は、筋肉・姿勢・血流(循環)の観点から、 “回復力が働く環境”を整えることを重視します。 墨田区の本所吾妻橋・菊川エリアだけでなく、両国・錦糸町エリアからもご来院があるのは、 こうした生活背景が共通しているからだと感じます。
7-3. 施術の狙い:神経を押さずに“余裕”を作る
- 負担の分散:腰・お尻への集中負担を股関節・胸郭へ逃がす
- 防御の解除:守りの固さを落として循環を戻し、刺激を減らす
- 動作の再学習:座り方・立ち方・荷物動作を「跳ねない動き」へ
なお、危険サインが疑われる場合は医療機関での評価を優先します。 当院は“無理に通わせる”のではなく、安心して回復へ向かうための安全ラインを大切にしています。
8. よくある質問(Q&A)
Q. 坐骨神経痛はヘルニアがないと起きませんか?
A. 起きます。坐骨神経痛は症状名で、原因は狭窄、すべり、骨の変形、筋肉(梨状筋など)、股関節要素など複数あります。増悪パターン(座る・歩く・反る・お尻中心)で分類すると、やるべきことの方向性が見えやすくなります。
Q. ストレッチで悪化するのはなぜですか?
A. 炎症優位の時期や、狭窄・配列ストレスが強いタイプでは、強い伸ばし刺激が神経の過敏さを増やすことがあります。まずは「鎮める」段階を作り、回復期に入ってから“腰に集中させない”動きに切り替えるのが安全です。
Q. 温めるのと冷やすの、どちらがいいですか?
A. 目安は「温めて楽なら温める、悪化するなら中止」です。急性期でズキズキが強い場合は刺激が増えることもあります。一方、硬さ優位で血流が落ちているタイプでは温めて動きやすくなることもあります。判断が難しい場合は、刺激が少ない方法から試すのが無難です。
Q. 歩いた方がいいですか?安静がいいですか?
A. 急性期は「痛みが跳ねない範囲で短く分ける」が基本です。歩くと悪化して休むと回復するタイプ(狭窄・循環ストレス型)では、歩き方や休み方の設計が必要になります。無理な距離で追い込むより、悪化しない量から組み立てる方が結果につながりやすいです。
Q. 受診した方がいいのはどんな時ですか?
A. 排尿・排便の異常、股のあたりのしびれ、進行する筋力低下(つま先が上がらない等)、急速な悪化、発熱など全身症状がある場合は医療機関の評価を優先してください。迷う場合も、先に受診して安全を確認する方が安心です。
9. まとめ:原因が複数だからこそ「分類→順番」が最短
坐骨神経痛は、ヘルニアだけでなく、狭窄、すべり、筋肉トンネル、股関節要素など複数の原因があり得ます。 だからこそ、増悪パターンで分類し、急性期→回復期→再発予防の順番で進めると、回復が組み立てやすくなります。
今日の結論
- 坐骨神経痛は「症状名」なので原因は一つとは限らない
- 座る・歩く・反る・お尻中心の増悪パターンで当たりをつける
- 急性期は鎮める、回復期は腰に集中させない、最後に再発予防
- 危険サインがある場合は医療機関での評価を優先
10. 院案内(墨田区・本所吾妻橋+菊川の間)
墨東メディカル整体院は、筋肉・姿勢・血流(循環)の視点で、 坐骨神経痛の「原因」と「悪化ループ」を整理し、回復力が働きやすい体づくりをサポートします。 本所吾妻橋・菊川エリアはもちろん、両国・錦糸町エリアからもご来院があります。
院情報
院名:墨東メディカル整体院
住所:〒130-0014 東京都墨田区亀沢3丁目12−1 菅民ビル 401
アクセス:墨田区(本所吾妻橋・菊川の間)/両国・錦糸町エリアからもご来院
営業時間:全日 9:00〜21:00(新規最終受付 19:00目安)
定休日:不定休(勉強会等で休診の場合あり)
予約:LINEまたは電話の完全予約制(施術中は電話に出られない場合があります)
電話:080-6736-2330
※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断・治療を代替するものではありません。 症状が強い場合や急な悪化、危険サインがある場合は医療機関にご相談ください。

