「腕を上げると肩がズキッと痛む」「夜、肩の痛みで目が覚める」「服の袖に腕が通らない」――。 こうした症状で困っている方が多いのが、いわゆる五十肩(肩関節周囲炎)です。
五十肩は、単なる“肩こり”とは違い、痛みと動かしにくさ(可動域制限)がセットで進みやすいのが特徴です。 ただし、五十肩に似た症状を出す病気(腱板断裂、石灰沈着性腱板炎など)もあるため、 「自己判断で我慢し続ける」ことが遠回りになるケースもあります。
このページでは、墨田区の本所吾妻橋・菊川の間で五十肩のご相談を受けている墨東メディカル整体院が、 五十肩を分類(病期・タイプ)し、段階ごとに「何を優先すべきか」を整理します。 両国・錦糸町エリアからのご来院も多いテーマです。
この記事でわかること
- 五十肩の基本:肩関節周囲炎/凍結肩の違い
- 最重要:炎症期・拘縮期・寛解期(回復期)の病期分類
- 似た病気(腱板断裂、石灰沈着性腱板炎など)との見分け
- 急性期に「やるべきこと/避けたいこと」
- 病期別セルフチェック&セルフケア(順番と強さ)
- 整体でできること(安全な線引きと、改善の考え方)
1. 五十肩がつらい人に最初に伝えたいこと
五十肩でいちばん苦しいのは、「いつまで続くのか分からない不安」です。 痛みで眠れない。着替えができない。髪が洗えない。仕事や家事が回らない。 しかも、周りからは見えにくい。
ここで大切なのは、五十肩を「一括り」にせず、いま自分がどの段階(病期)にいるかを把握することです。 なぜなら、病期によってやるべきことが真逆になることがあるからです。 たとえば炎症期に“頑張って伸ばす”と悪化しやすい一方で、拘縮期には“安全な範囲で動かす”ことが必要になります。
1-1. 「放置で治る」だけでは危ない理由
五十肩は自然に軽快することもありますが、痛みが引いたあとに動かしにくさ(拘縮)が残ると、 日常生活の不自由が長引きやすいのが問題です。 また「五十肩だと思ったら別の病気だった」というケースもあるため、 自己判断で我慢し続けるのは得策ではありません。
1-2. まず確認:受診を優先したいサイン
次のような場合は、整体よりも医療機関(整形外科等)での確認を優先してください。
受診を優先したい目安
・転倒など明確な外傷のあとから急に肩が上がらない(断裂や骨折の可能性)
・安静にしていても強い痛みが続く/夜間痛が極端に強い
・発熱、腫れ、赤みが強い
・指先までしびれ、力が入らない(神経症状が強い)
・痛みが強烈で、少し触れるだけでも激痛(別疾患の可能性)
2. 五十肩の定義:肩関節周囲炎と凍結肩
一般に「五十肩」と呼ばれるものは、医学的には肩関節周囲炎と説明されることが多いです。 これは、肩関節の周辺組織(関節包や滑液包など)に炎症が起き、痛みや動きの制限が出る状態を指します。
2-1. 五十肩は「肩の周りが痛い病名の総称」になりやすい
日常では「肩が上がらない=五十肩」と言われがちですが、肩の痛みにはいろいろな原因があります。 そのため、まずは「五十肩の可能性が高いのか」を整理することが重要です。
典型的な五十肩(凍結肩/癒着性関節包炎)は、痛みと可動域制限が段階的に進行し、 数ヶ月〜年単位で経過することがあります。
2-2. 鑑別が重要:似ている病気(腱板断裂など)
肩の痛みは、五十肩以外にも、腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、上腕二頭筋長頭腱炎などでも起こり得ます。 これらは画像検査(レントゲン、超音波、MRI等)で区別されます。 「五十肩だと思っていたら別の原因だった」ということもあるため、必要に応じて医療機関での確認が安全です。
3. 分類①:病期(炎症期→拘縮期→寛解期)
五十肩を理解するうえで最重要なのが病期(ステージ)です。 多くの解説では、典型的な経過を大きく3段階に分けます。 ここを押さえると、「いま何を優先すべきか」がクリアになります。
3-1. 炎症期:痛みが主役(夜間痛・安静時痛)
炎症期は、痛みが強くなっていく時期です。 「動かすと痛い」から始まり、進むと「じっとしていても痛い」「夜にズキズキして眠れない」といった症状が出ることがあります。 この時期は、痛みのために肩を動かせず、結果として拘縮(動きの制限)が進みやすくなります。
炎症期のポイントはひとつ。“頑張って伸ばさない”です。 痛みを我慢して可動域を取りにいくほど、炎症が長引きやすく、回復が遠回りになることがあります。
3-2. 拘縮期:動かしにくさが主役(痛みは軽くなることも)
拘縮期は、痛みが少し落ち着く一方で、動かしにくさが前面に出ます。 肩関節は「球関節」に近く、いろいろな方向に動きますが、拘縮期ではあらゆる方向が狭くなりやすいのが特徴です。
この時期は、痛みの“質”が変わります。 強いズキズキより「引っかかる」「突っ張る」「限界で痛い」へ。 ここで必要なのは、炎症をぶり返さない範囲で、安全に動かして“戻す”ことです。
3-3. 寛解期(回復期):動きが戻る時期の落とし穴
寛解期は、拘縮が徐々にほどけ、動きが戻っていく時期です。 ここでの落とし穴は、「痛くないから、急にやり過ぎる」こと。 いきなり筋トレや強いストレッチで追い込み、ぶり返してしまう方がいます。
寛解期は、動かしながら戻す時期ですが、同時に再発予防(体の使い方)も組み立てると安定します。
4. 分類②:タイプ(一次性/二次性)と背景
もう一つの分類が「なぜ起きたか」のタイプ分けです。 大きくは一次性(はっきりした原因がない)と、二次性(きっかけがある)に分けて考えると整理しやすいです。
4-1. 一次性:きっかけがはっきりしない
「特に何もしていないのに、だんだん痛くなった」というタイプです。 気づくと夜間痛が出たり、服の着替えで強く痛むようになったりします。 こうしたケースでは、肩の局所だけでなく、姿勢(猫背・巻き肩)や呼吸の浅さ、疲労の蓄積が背景にあることが多いです。
4-2. 二次性:肩のケガ・手術・長期固定などが背景にある
肩を痛めて動かさない期間が長いと、肩関節は固まりやすくなります。 また、首や背中の硬さが強い方は、肩甲骨が動かず、肩関節に負担が集中しやすいこともあります。
4-3. なぜ長引く?「負荷>回復」と肩の防御反応
当院では、五十肩が長引く背景を「負荷>回復(回復が追いつかない)」として整理します。 痛みがあると体は防御反応で固めます。 そのまま仕事や家事で負担が続き、睡眠が浅い、ストレスが強い、冷えやすい…となると回復が追いつかず、痛みと硬さが固定化しやすくなります。
5. 改善の考え方:病期ごとに“優先順位”が変わる
五十肩の改善で最も重要なのは、病期に合わせて優先順位を変えることです。 ここがズレると「頑張っているのに良くならない」が起きます。
- 炎症期:痛みを増やさない(睡眠・生活の負担調整が最優先)
- 拘縮期:安全な範囲で可動域を戻す(強さより“頻度と継続”)
- 寛解期:動かしながら戻す+再発予防(姿勢・肩甲骨・胸郭の連動)
たとえるなら、炎症期は「火事が起きている状態」なのでまず鎮火。 拘縮期は「固まった扉を少しずつ開く」。 寛解期は「開いた扉を日常で使い続けて、戻らないようにする」。 この順番が五十肩の基本戦略です。
6. セルフチェック/セルフケア(病期別の安全なやり方)
6-1. 3分セルフチェック:いまは何期っぽい?
チェック(当てはまる方が多いのは?)
炎症期っぽい:□ 夜間痛が強い □ じっとしてもズキズキ □ 動かすのが怖いほど痛い
拘縮期っぽい:□ 夜間痛は減った □ でも腕が上がらない □ 背中に手が回らない
寛解期っぽい:□ 痛みは軽い □ 少しずつ動きが戻る □ 使うと疲れるが回復もする
あくまで目安ですが、この分類で「いまの優先順位」が見えやすくなります。
6-2. 炎症期:痛みを増やさない過ごし方(最重要)
炎症期は、セルフケアでやりがちな失敗が「痛いのに伸ばし続ける」ことです。 伸ばした直後に少し楽でも、夜間痛が悪化したり、翌日さらに痛くなったりするなら“やり過ぎ”のサインです。
炎症期のコツ(目安)
・痛みが少ない角度だけ使う(可動域を取りにいかない)
・肩をすくめる癖を減らす(首〜肩の緊張を下げる)
・温めて楽なら温める(合わなければ中止)
・睡眠を守る(枕や抱き枕で腕を支えると楽なことがある)
炎症期に避けたいこと(目安)
・痛みを我慢して強いストレッチ
・反動をつけて腕を上げる(ぶり返しやすい)
・強い揉みほぐしで追い込む(刺激が強すぎることがある)
6-3. 拘縮期:伸ばし方のコツ(やり過ぎ注意)
拘縮期は「硬さ」が主役になります。 ただし、ここでも“強く伸ばす”より軽く・短く・回数がポイントです。 目標は「痛みを増やさず、少しずつ“動く幅”を広げる」ことです。
拘縮期セルフケア(目安:1回1〜2分×1日2〜3回)
① 振り子(ペンデュラム):体を軽く前傾し、腕をぶら下げて小さく揺らす。痛みが出るほど大きくしない。
② 壁を使った前ならえ:壁に指をつけ、指で“歩かせる”ように少し上へ。痛みの手前で止める。
③ 背中に手が回る動きの練習:タオルを使い、痛みの少ない範囲で短く。翌日に悪化するなら強さを落とす。
「その場で伸びた」より、「翌日も痛みが増えていない」を最優先にしてください。 五十肩は“継続できる強さ”が勝ちます。
6-4. 寛解期:動かしながら戻す(再発防止)
寛解期は、日常で使いながら戻す時期です。 ただし、肩関節だけを動かすのではなく、肩甲骨・胸郭(肋骨)・背中の動きとセットで戻すと安定します。 いわゆる「巻き肩・猫背」が強い方ほど、肩関節に負担が集中しやすいので、姿勢の土台を整える価値が大きいです。
7. 墨東メディカル整体院でできること
当院では、五十肩を「肩だけの問題」として扱いません。 肩関節は、肩甲骨・鎖骨・胸郭・背骨・骨盤と連動して初めてスムーズに動きます。 その連動が崩れていると、肩関節に負担が集中し、痛みや硬さが長引きやすくなります。
7-1. 初回の流れ(評価→説明→施術→計画)
- ヒアリング:夜間痛、動かしにくさ、仕事・家事、睡眠、既往
- 評価:肩関節の可動域だけでなく、肩甲骨・胸郭・背中・首の緊張、姿勢を確認
- 施術:病期に合わせ、痛みを増やさない刺激量で調整
- 計画:セルフケアの順番、生活の負担調整、再発予防を提案
初回は全体で約90〜120分(カウンセリング・検査・説明+施術)を目安に、「いま何を優先すべきか」を整理します。
7-2. 病期別:整体での優先順位(痛み期/硬さ期/戻す期)
当院の考え方はシンプルです。炎症期は鎮める、拘縮期は戻す、寛解期は安定させる。
- 炎症期:首〜肩の過緊張、胸郭の硬さ、呼吸の浅さを整え「痛みを増やさない」方向へ
- 拘縮期:肩関節だけでなく肩甲骨・背中の動きを出し、肩の負担集中を分散
- 寛解期:姿勢(巻き肩・猫背)と動作(腕を上げるときの肩甲骨の使い方)を再学習
8. よくある質問(Q&A)
Q. 五十肩はどれくらいで良くなりますか?
A. 病期や生活負荷、回復力によって個人差があります。痛み期→硬さ期→回復期という流れで進むことが多く、焦って順番を間違えると長引きやすいです。まずは「いま何期か」を整理するのが近道です。
Q. 炎症期にストレッチをした方がいいですか?
A. 強く伸ばすのはおすすめしません。炎症期は痛みが主役で、無理なストレッチが夜間痛の悪化につながることがあります。まずは痛みを増やさない角度で軽く使い、睡眠と負担調整を優先してください。
Q. 肩を動かさない方が良いですか?
A. 病期で変わります。炎症期は「痛みを増やす動き」を避けつつ、動く範囲で軽く使うのが目安です。拘縮期〜寛解期は、痛みを増やさない範囲で「戻す」動きが重要になります。
Q. 五十肩と腱板断裂はどう違う?
A. 似ることがあります。外傷のあと急に上がらない、力が入らないなどが強い場合は、五十肩以外の可能性も考えます。必要に応じて整形外科で画像検査を受けるのが安全です。
Q. 夜間痛がつらい時の工夫は?
A. 腕の重みで肩が引っ張られると痛みが出やすいことがあります。抱き枕やクッションで腕を支え、肩がすくまない姿勢を探すと楽になる場合があります。痛みが極端に強い場合は医療機関への相談も検討してください。
9. まとめ:五十肩は“順番”を間違えないと変わりやすい
五十肩は、痛みと硬さが絡み合うため、焦るほど空回りしやすい症状です。 でも、病期(炎症期→拘縮期→寛解期)で分類し、順番にやることを変えると、回復の道筋が見えます。
今日の結論
- まず「いま何期か」を整理する
- 炎症期は“頑張って伸ばさない”(鎮めるのが優先)
- 拘縮期は“強さより頻度”(安全に戻す)
- 寛解期は“肩だけでなく連動”(再発防止まで)
「自分がどの段階か分からない」「セルフケアで悪化してしまう」などがあれば、 状態整理から一緒に進めましょう。
10. 院案内(墨田区・本所吾妻橋+菊川の間)
墨東メディカル整体院は、筋肉×姿勢×血流の視点で、 肩に負担が集中する土台(巻き肩・猫背・胸郭の硬さなど)を整え、 回復力が働きやすい体づくりをサポートします。 本所吾妻橋・菊川エリアの方はもちろん、両国・錦糸町エリアからのご相談も多いです。
院情報
院名:墨東メディカル整体院
住所:〒130-0014 東京都墨田区亀沢3丁目12−1 菅民ビル 401
アクセス:本所吾妻橋・菊川の間/両国・錦糸町エリアからもご来院多数
営業時間:全日 9:00〜21:00(新規最終受付 19:00目安)
定休日:不定休(勉強会等で休診の場合あり)
予約:LINEまたは電話の完全予約制(施術中は電話に出られない場合があります)
電話:080-6736-2330
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断・治療を代替するものではありません。症状が強い場合や急な悪化がある場合は医療機関にご相談ください。

