ここ数年で、仕事のスタイルは大きく変わりました。とくにコロナ禍以降は通信技術やオンライン会議ツールが一気に普及し、在宅勤務やリモートワークが当たり前になりました。
その結果、昔のように「動きすぎて疲れる肉体労働型の腰痛」よりも、
- 動かなさすぎて筋肉が衰える
- 長時間同じ姿勢で固まってしまう
といった、デスクワーク型の腰痛が目立つようになってきました。
長時間座りっぱなしの生活は、腰や背中の筋肉にじわじわと負担をかけます。さらに、その姿勢が猫背や骨盤の歪みを伴うと、腰痛・肩こり・首こりなど、全身の不調につながっていきます。
目次
4-1. 患部(腰・首・肩)だけでなく、全体のバランスをチェック
4-3. 施術が「長持ちする」ためのセルフケアもセットでご提案
5. 体験例:在宅勤務で悪化した腰痛・肩こりが軽くなったケース
1. デスクワーク時代に増えた「動かなさすぎ」の腰痛
ここ数年で、仕事のスタイルは大きく変わりました。とくにコロナ禍以降は通信技術やオンライン会議ツールが一気に普及し、在宅勤務やリモートワークが当たり前になりました。
その結果、昔のように「動きすぎて疲れる肉体労働型の腰痛」よりも、
- 動かなさすぎて筋肉が衰える
- 長時間同じ姿勢で固まってしまう
といった、デスクワーク型の腰痛が目立つようになってきました。
長時間座りっぱなしの生活は、腰や背中の筋肉にじわじわと負担をかけます。さらに、その姿勢が猫背や骨盤の歪みを伴うと、腰痛・肩こり・首こりなど、全身の不調につながっていきます。
2. 猫背と骨盤バランスの乱れが筋肉を緊張させる仕組み
長時間座位で太ももが圧迫される
一般的なデスクワーク姿勢では、椅子に座って太ももの裏が座面に押し付けられます。この状態が長く続くと、太ももや骨盤まわりの血流が悪くなり、冷えやむくみ、だるさを感じやすくなります。
血流が低下したまま筋肉を動かさないでいると、筋肉は「栄養不足・酸素不足」になり、疲れが抜けにくく、こわばりやすい状態になっていきます。
猫背+骨盤の後傾で「前に潰れた姿勢」に
パソコン作業やスマホを見る時間が長くなると、
- 背中が丸くなる(猫背)
- 骨盤が後ろに倒れる(骨盤後傾)
- 首が前に出る(ストレートネック・頭部前方位)
- 肩が内側に巻き込まれる(巻き肩)
といった姿勢になりやすくなります。
頭が前に出て肩が丸くなった姿勢は、首から肩にかけての筋肉に持続的な負担をかけ、慢性的な肩こり・首こりの原因となります。同時に、骨盤の傾きによって腰のカーブ(生理的前弯)が崩れ、腰を支える筋肉や靭帯に余計な負荷がかかることで、腰痛が出やすい状態になってしまいます。
筋肉の「緊張スパイラル」で姿勢がさらに崩れる
一度バランスが崩れると、
- 骨盤が傾き、背中が丸くなる
- 腰を支える筋肉が常に緊張したままになる
- 疲れ・痛みで、さらに姿勢を保つのがつらくなる
という悪循環(緊張スパイラル)に入りやすくなります。すると、まっすぐ立つ・胸を張るといった本来「楽なはずの姿勢」ですら、しんどく感じてしまうのです。
3. 呼吸の浅さ・血流低下・内臓の負担と全身のだるさ
猫背・骨盤後傾・頭部前方位が強くなると、もう一つ見落とされがちな問題が出てきます。それが「呼吸の浅さ」と「お腹まわりの弱さ」です。
前に潰れた姿勢になると、
- 胸郭(肋骨まわり)が上から押さえつけられる
- お腹が前にたるみ、腹圧が入りづらい
- 横隔膜(呼吸の主役の筋肉)が十分に動きにくい
といった状態になりやすく、浅く早い呼吸になりがちです。
呼吸が浅くなると、
- 酸素の取り込み効率が落ちる
- 背中や首・肩など「呼吸を補う筋肉」に負担がかかる
- 血流がさらに悪くなり、冷えや倦怠感を感じやすい
という状態に陥りやすくなります。
その結果、「腰痛・肩こり・首こり・頭の重さ・疲れが取れない」という複数の不調を同時に抱える方が増えているのです。
4. 墨東メディカル整体院での考え方とアプローチ
墨東メディカル整体院では、
固まってしまった筋肉だけを揉むのではなく、
姿勢・骨盤・呼吸(胸郭とお腹の動き)をセットで整えること
を大切にしています。
① 患部(腰・首・肩)だけでなく、全体のバランスをチェック
まずは、
- 立った姿勢・座った姿勢
- 前屈・後屈・ねじりなどの動き
- 骨盤の傾き具合、猫背や反り腰の程度
- 呼吸の入り方(胸だけで吸っていないか、お腹にも入っているか)
などを確認し、「どこが頑張りすぎていて、どこがサボっているのか」を見極めます。
② 固まった筋肉と動きの悪い関節をやさしく調整
そのうえで、
- 腰や骨盤まわりの筋肉・関節の調整
- お腹や肋骨まわりの緊張をゆるめ、呼吸が入りやすい状態づくり
- 胸を開き、頭がカラダの上に自然に乗るような姿勢づくり
といったアプローチで、全身の血流と動きやすさの回復を目指します。
③ 施術が「長持ちする」ためのセルフケアもセットでご提案
施術だけではなく、
- デスクや椅子の高さ・座り方の工夫
- 1〜2時間ごとに立ち上がる習慣づけ
- お腹・肋骨まわりを柔らかくする呼吸エクササイズ
など、ご自宅や職場でできるセルフケアもお伝えし、「施術で整える+自分で維持する」という形でサポートしていきます。
5. 体験例:在宅勤務で悪化した腰痛・肩こりが軽くなったケース
※以下は、よくあるお悩みをイメージしやすくまとめたケースです。
40代女性・デスクワーク(在宅勤務中心)の例
- コロナ禍以降、在宅勤務がメイン
- ダイニングチェアで1日8時間以上パソコン作業
- 数年前から腰痛と肩こり、夕方になると頭も重い
- 「整体に行ってもその場だけラクで、すぐ戻る」と感じていた
初回来院時には、
- 背中の丸さが強く、骨盤は後傾
- 首が前に出て、巻き肩が目立つ
- 深呼吸をしてもらうと、胸だけが上下してお腹がほとんど動かない
という状態でした。
施術と変化の流れ(イメージ)
- 腰・骨盤まわりの筋肉と関節をやさしく調整
- お腹・肋骨まわりをゆるめ、呼吸が入りやすい状態づくり
- デスクワーク中の座り方・モニターの高さ・足の置き方をアドバイス
- 1〜2時間ごとの「立ち上がり+簡単ストレッチ」と「呼吸エクササイズ」を宿題に
数回の施術とセルフケアの継続により、
- 夕方の腰の重さが軽くなった
- 朝の肩・首のこり感が和らいだ
- 姿勢を正すことが苦痛ではなくなり、「自然と胸が開ける」感覚が出てきた
といった変化を感じていただけるケースもあります。
6. ご自宅や職場でできる簡単セルフケアのポイント
最後に、今日から始められるセルフケアのポイントをいくつかご紹介します。
- 1時間に1回は立ち上がる
ずっと座りっぱなしにせず、コピー・トイレ・給水などを理由にこまめに立ち上がる習慣をつくる。 - 椅子に深く座り、骨盤を立てる意識を持つ
浅く腰掛けて背中だけ丸まる姿勢ではなく、お尻を少し後ろに引いて座り、骨盤が立つ位置を探してみる。 - モニターの位置を目線に近づける
ノートPCの場合は、スタンドや外付けキーボードを活用し、首が前に出にくい高さに調整する。 - お腹と肋骨を動かす深呼吸を数回行う
胸だけで吸うのではなく、「お腹・わき腹・背中」にも息を入れるイメージで、ゆっくりと呼吸する。
まとめ
現代は「動かないこと」による腰痛・肩こり・猫背が増えている時代です。猫背や骨盤の傾き、頭の位置の乱れは、筋肉の緊張や呼吸の浅さ、血流低下と結びつき、全身の不調につながります。
墨東メディカル整体院では、患部だけでなく、姿勢・骨盤・呼吸のバランスも含めて整え、回復力が働きやすい体づくりをサポートしています。
「デスクワークで腰や肩がつらい」「姿勢を良くしたいけれど、どうしたらいいかわからない」という方は、一度ご相談ください。

